症例報告:ランニング時に足の付け根が痛くて走れなくなる
2023.08.03
30代後半男性
【症状】
軽めのジョギングをすると2kmくらい走ったところで左足の付け根が痛くなって走れなくなってしまう。
10年前に初めて登山した時に痛めたことが原因なのか?と思っている。
普段の生活では痛みを感じることはない。
【施術】
まずは痛みが出ている股関節の可動域を検査した。
多少の動きの悪さはあるものの、走れなくなるほどの問題は無い。
普段の生活では痛みが無いということは問題は股関節ではなく、走り方にある。
【コメント】
この患者さんは、10年前に登山で股関節を痛めてしまった経験があるので、その時に何らかの股関節の問題が起こってしまっていると考えていましたが、そんなことはなく、股関節はほぼ正常でした。
しかし、より詳しく話しを聞いてみるとランニング初心者で、夜走ることが多いとのことでした。
ランニング初心者の方が間違えやすいフォームの代表的な例として、目線が低すぎる(下を向いて走っている)事が多いです。
さらに夜走ろうとすると暗さで視界が悪く、歩道の段差に気を取られてより下を向いて走る癖がついてしまいます。
正しくは、遠くの空を見るように走ると姿勢が安定して走れます。
今回のケースでも正しいフォームを指導しました。
症状が出てしまうということは必ず原因があります。
様々な視点から症状の原因を見つけていきたいと思います。