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症例報告:慢性頭痛の原因は反り腰に有り

2023.07.17

 

20代女性

【症状】

4.5年前から頻繁に首の痛み~頭痛に悩まされていた。

特に仕事中や運転中など座って同じ姿勢を続けているとよりひどくなる。

病院に行きMRI検査などを行ったり、整体院に行ったりしたが原因も分からず改善しない。

 

【施術】

まずは頭痛がなぜ起こっているのかを特定するために問診と首の可動域検査を行った。

問診では、いくつかの頭痛の種類(ズキズキ・ガンガン・ズーンなど)を聞き、頭痛の発生している状況などから考えて、首の過剰なコリが原因であると推測した。

次に、首の可動域検査を行うと、左右回旋動作・下を向く動作で顕著な可動域制限があることが分かった。

 

そして、なぜ下を向けないのか?

脊椎全体の動きが悪いのではないかと考えた。

 

腰椎・胸椎なども調べてみると、強烈な反り腰な状態である事が分かった。

 

頭痛が起こらないようにするために→首をよくする→首をよくするために反り腰を改善する

反り腰改善=頭痛改善を目指す。

 

反り腰になってしまう原因の股関節の状態を調整し、反り腰はかなり改善し、首の可動域も改善。

今後良い状態を維持できるようにメンテナンスを行う。

 

【コメント】

この患者さんは、長年競技レベルのダンスを行っており、競技の特性上反り腰になりやすいと思われます。

そして強烈な反り腰によって背骨の動きに制限が出て、下を向くときに明らかに負担が掛かっていました。

本来下を向く動きでは、首だけではなく背中・腰の部分の背骨も連動して動くべきですが、腰が反り腰の状態で完全に動かなくなっているので首だけで下を向くことになってしまっていました。

 

そして、髪型をいつもポニーテールにされているとの事でしたが、ポニーテールの状態で車を運転すると、首に負担が掛かる事が多いため、運転するときは髪をほどくように指導しました。

 

いくつかの要因で首に大きな負担が掛かり頭痛も起こりやすくなっていました。

症状があるところに原因があるとは限りません。

身体全体の状態から総合的に評価して症状の原因を探すことが大切です。

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