症例報告：足首（外くるぶし）の痛み

、

20代女性

【症状】

右足首（外くるぶしの後ろ）が1カ月前から痛い。

病院でレントゲン検査で異常なし。捻挫では？と言われた。

1ヶ月以上良くならない。

歩くときや、階段の上り下りでは痛みはない。

かかとを付けたまましゃがむときに強い痛みがある。

【施術】

まず痛みの場所を正確に把握するために触診検査を行う。

痛みの正確な箇所は本人も把握出来ていなかった。外くるぶしの後ろあたり。

痛みの場所から腓骨筋腱炎の可能性を考え、ふくらはぎを触診。

異常に右ふくらはぎの筋肉が硬くなっている。

腓骨筋及びふくらはぎの筋肉を緩ませる治療を行った。

その後ストレッチのやり方を指導した。

【コメント】

足首の痛みだと単純に捻挫と考えがちですが、この患者さんの場合、歩くときや階段でも痛みはなかったので足首の関節には問題がないと判断しました。しゃがむときの痛みがあるので、ふくらはぎの筋肉に問題があると考え、触診してみると異常な筋肉の硬さをしていました。

この患者さんに普段の生活のあれこれを聞いてみると右足を上にして足を組む癖があることも分かり、足を組むときにふくらはぎの筋肉を圧迫し過ぎている事も原因の一つかもしれません。

痛みの箇所だけに原因があるのではなく、その他全体の状態をしっかりと確認する事が大切です。