症例報告:肩から背中にかけての痛み(しびれ)
2023.02.15
40代男性/内装工事業
【症状】
1週間ほど前から左肩あたりから左肩甲骨のあたりまでに不快な鈍痛があり、しびれも感じる。
寝ているときや食事中などは症状はなく、仕事中や車の運転をしているのだんだん症状がひどくなる。
1週間前よりもひどくなっていると感じる。
【施術】
施術前検査で首の可動域の確認を行った。
左に向く動きと上を向く動きが著しく悪い。
左肩の外転(横から手を挙げる)動きも悪いことが確認できた。
肩甲骨の動きが良くなるように肩周辺の筋肉にマッサージ・ストレッチ・PNFテクニックなどで筋肉の緊張を緩める。
首の筋肉(胸鎖乳突筋・頚板状筋)にアプローチして緊張を緩和させる。
頸椎2番の歪みも確認できたので矯正。
施術後
肩の可動域は完全に回復し、不快感もかなり軽くなったと感想をいただいた。
黄色い線状のものが「肩甲背神経」
筋肉の隙間を通るので圧迫されやすい
【コメント】
こういう症状は時々ある症状で、「肩甲背神経絞扼障害」「けんこうはいしんけいこうやくしょうがい」といいます。
首の後ろから肩~肩甲骨内側にかけて続く神経で、筋肉の少しの隙間を通る神経なので、筋肉の過剰な緊張によって神経が絞扼(圧迫)されて痛みやしびれが起こる症状です。
この方は普段デスクワークをされる際に左手でマウスを操作するらしく、マウスの位置が遠いことによって常に肩の筋肉に負担がかかっていると思われます。
施術後はマウスの使い方を指導しました。
今回は一回の施術でほぼ症状が無くなりましたが、再発しないように日々気を付けてほしいと思います。