症例報告:5年以上続く慢性的な首の痛み
2023.01.25
40代男性(総合格闘技競技者)
【症状】
5年以上前から首の痛みに悩まされている。
2日前に総合格闘技の練習中に顔面にパンチを受け、首に鋭い痛みを感じる。
そこから首が動かないくらい痛くなってしまった。
【施術】
まず、首の状態を確認するために可動域のチェックを行った。
首の様々な動きの中でも右に向く動きと上を向く動きが著しく悪い。(左向き80度、右向き30度くらいしか動かない)
肩の可動域は大きな問題は無い。
首の筋肉の中でも大きな筋肉である胸鎖乳突筋が明らかに過剰に緊張している状態であった。
背骨の上から数えて13番目と2番目の背骨が動かない状態になっていた。
首の筋肉及び、肩甲骨周りの筋肉の緊張を緩める施術を行い、背骨の動きを正しく動けるように調整した。
施術後、首の右に向く動きはほぼ改善。
上を向く動きは70%ほど改善。
胸鎖乳突筋(横)
胸鎖乳突筋(正面)
【コメント】
この方は長年格闘技をされていますが、元々身体がとても硬く、負担が蓄積していた可能性が高いと思います。
そして、首の筋肉の緊張の度合いから考えると普段の生活の姿勢などにも問題があると思われます。
施術後はかなり痛みが軽減していたので、とても喜んでいただけました。
今後は症状の経過を見ながら定期的にメンテナンスをすることによって、痛みがない状態をコントロールしていきたいと思います。