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症例報告:急な、股関節の歩けないほどの痛み

2023.05.12

50代男性(寿司職人)

 

【症状】

朝起きたら左の股関節が痛み、まともに歩けないほどの激痛。

仕事中立っている事も耐え難い痛み。

整形外科での検査では特に異常なしと言われた。

痛みが出てから約2週間。痛みは変わらない。

自転車に乗っているときは痛くない。

 

【施術】

まずは痛みの原因を考える。

歩くときや立ちっぱなしの時に痛みを感じていて、自転車では痛くないということは、股関節に体重がかかっている状態だと痛くて、体重がかかっていないときは痛くないという事。

つまり股関節自体には問題はなくて、周辺の筋肉に問題が生じている可能性が高い。

ではどの筋肉か?

痛みの部位は股関節前面のやや外側である。

股関節屈曲時に痛みがあり、回旋では痛みはない。

しかし、股関節の外旋可動域に制限がある。

 

施術の順序としては、

①股関節の外旋ができるようになること。

②股関節の屈曲ができるようになること。

 

まず内転筋郡にアプローチ、次に縫工筋・中殿筋・大腿筋膜張筋にアプローチ。

股関節の運動療法も行い、可動域のチェック。

 

可動域の改善がみられた。

痛みも10→3に減少。

 

【コメント】

この患者さんはお寿司屋さんで、毎日立ちっぱなしの仕事をしています。

コロナも明けてお店がかなり忙しくなってきたとのことで仕事量が増え負担が増加したと考えられます。

そして、お寿司を握るときに、左後ろに振り返るようにシャリを取る動作をしているとのことでした。

その時に股関節がねじれて大きな負担がかかっていたと考えられます。

左後ろに振り返るときに左足のつま先も一緒に動かすことによって股関節がねじれないので負担がかなり減る事をアドバイスしました。

 

その後3回の治療を行い、痛みは全くなくなりました。

趣味の運動も再開できる!と喜んで頂いたのが印象的でした。

 

何気ない動作が痛みの原因になりますので、今後も原因を見逃さないように施術を行いたいと思いました。

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