ぎっくり腰(急性腰痛)
2018.11.16
原因
「ぎっくり腰」というのは正式名称ではなく、正確には「急性腰痛症」といいます。地方によっては「びっくり腰」という言い方もあるようですが、欧米では急激に痛みがくることから「魔女の一撃」と呼ばれています。
急性腰痛症の原因は様々で痛む場所にもよりますが、その多くは強い炎症反応が伴います。イメージ的には腰の筋肉が筋繊維レベルで断裂や損傷してしまっていることで内出血しているような状態です。
この状態だと、寝ても起きても痛い、立っている時よりも座っている時の方が痛い、咳をすると激痛が走る、身動きがとれないという状態です。
アプローチ
ここまで酷い状態の場合は安静とアイシングが重要です。中にはお風呂に入ったりして痛い所を温める方がいらっしゃいますがこれは間違いです。強い炎症反応が出ている箇所を温めてしまうとさらに炎症反応が強くなってしまい余計に痛みが強くなったり、治りが遅くなる可能性があります。
正しくは、痛いところを氷で10分~15分しっかりと冷やすこと、それを約2時間おきに繰り返すことが重要です。
施術に関しては、痛い箇所をほぐしたりすることはせず股関節や体幹の筋肉のバランスを調整することで腰にかかる負担を軽減させる方法を選択します。痛い箇所をマッサージしたりストレッチしたりすると痛みが強くなる可能性が高いです。
動けないような酷い痛みの場合は一度の施術で痛みを無くすということよりも「いかに治りやすい状態にするか」ということが重要ですので、回復が早まるような施術を行います。