症例報告：ぎっくり背中？（急な上背部の痛み）

 

40代男性

 

【症状】

仕事から帰宅後、ソファで横になりうたた寝をしてしまい、起き上がろうとした瞬間背中に激痛が走った。

その後、前かがみになろうとしたり、身体を横に捻ろうとすると激しい痛みが生じる。

息を大きく吸おうとしても痛い。

2，3日経過すると痛みは徐々に弱くはなるものの鈍い痛みが残る、

痛みが発生してから1週間のタイミングで来店。

 

【施術】

痛みがどの部位で起こっているのか。どの動きで痛むのか。どの動きでは痛まないのか。この3つを詳しく検査することで、身体に何が起こっているのかがおおよそわかる。

 

まずは痛みの部位。

背中の上の方（肩甲骨と肩甲骨の間・胸椎4番～7番の付近）

 

【どの動きで痛みが起こるのか。】

後ろに振り向く動作で痛い。

首を下に曲げる動作で痛い。

仰向けに寝ている状態から起き上がろうとする動作で痛い。

 

【どの動きでは痛みがないのか。】

肩の動き全般では痛みはない。

首を横に曲げる動作は痛みなし。

 

上記の情報から、痛みが起こっているのは頚板状筋でほぼ間違いない。

 

頚板状筋に負担がかかりにくくなるように周辺の筋肉へしっかりとアプローチ。

施術後痛みは半分以下になっていた。

 

【コメント】

この患者さんは、今まで鼻炎は無かったらしいですが、ここ最近急に鼻炎の症状が出始め、くしゃみが止まらなくなった日があったそうです。その次の日から強い痛みを感じるようになってしまったとの事でした。一回のくしゃみで痛みが出る事はないと思いますが、何回も繰り返したり、仰向けで寝転んだ状態でくしゃみをしてしまうと首に大きな負担がかかる場合があります。

寝転んだ姿勢でくしゃみをする場合は横向きになってからするようにすると負担を軽減できます。

 

たかがくしゃみ。

されどくしゃみ。