症例報告:膝の内側の痛み(ランニング上級者)
2022.02.28
30代男性
【症状】
2日前のランニングが終わったあとから膝に違和感を感じていた。
翌日の朝には膝の痛みで目が覚めるほどに痛みが悪化していた。
普段の歩行にはさして支障はない。
【施術】
まず痛みの原因を正確に把握するために、痛みの発生する動作・痛みの場所をヒアリングして、関連する筋肉の触診を行った。
痛みの場所や動作などから「鵞足炎」である事は間違いない。
問題はどの筋肉が原因になっているか?という事。
「鵞足炎」は4つの筋肉が原因として考えられる。縫工筋・薄筋・半腱様筋・半膜様筋
触診した結果から、縫工筋に一番の原因があり薄筋にも少し問題がある。半腱様筋・半膜様筋には問題がない。
縫工筋・薄筋の緊張を緩める調整と股関節の可動域を広げる調整を行った。
施術後痛みのレベルは10→3程度に減少していた。
鵞足炎が発症する場所
青色の部分が縫工筋
青色の部分が薄筋
【コメント】
この方はフルマラソンを2時間55分ほどで走ることができるランニング上級者であり、痛めた日もそこまでハードに走ったわけではなく、今までランニングしていても膝を痛めた事はほとんどないとのことでした。
しかしこの日は、地面の雪がほとんど溶けてきたとはいえ所によっては雪が残っている状態だったので、そのたびに不安定な着地をしていたことが考えられます。
ランニングシューズは雪で本当に滑りやすいので、それを気にしながら走ることでフォームが崩れていた可能性も考えられます。
ランニング上級者でも状況によってはケガをしてしまう事もあるので、気を抜かずに練習する事が大切ですね。
僕も気を付けよう。