予約する

BLOG

症例報告:腰~臀部にかけての鈍い痛み

2022.12.21

30代後半女性

【症状】

右側の腰~臀部~太ももの裏にかけて鈍い痛みが半年以上続いていて、整形外科の検査(レントゲン、MRI)では異常なしの診断。

この患者さんはダンス講師のお仕事をされているが、ダンスレッスンの後には明らかに症状が増悪する。

筋トレも痛みによって軽くしかできない状態が続いている。

車の運転でも痛みが強くなる。

 

【施術】

まずは股関節の可動域を調べる。

痛みが出ている側の股関節の可動域が明らかに減少していて、股関節周辺の筋肉の状態も悪くなっている。

股関節の可動域を正常にすることが重要だと判断して施術を始める。

 

股関節周辺の筋肉(腸腰筋・大内転筋・中殿筋・大腿筋膜張筋・大腿直筋)にそれぞれアプローチして筋肉の緩和操作を行う。

もう一度股関節の可動域テストを行うと痛みが出ていない側とほぼ同程度の可動域に改善した。

 

次に仙腸関節(骨盤内部の関節)の可動域に対してアプローチしていく。

施術後は股関節可動域も正常になり、痛みもほぼ感じない状態になった。

 

※主に青色部分の筋肉で問題が起きていた

【コメント】

この患者さんはダンス講師のお仕事や趣味の筋トレで疲労が溜まっているという事も原因の一つですが、他にも原因がありそうでした。

僕が気になったのは車の運転の際にシートポジションが遠すぎることによって右股関節に負担がかかっている可能性が高いという事です。

来店されたときの運転席の様子を観察していたのですが、明らかにハンドルとの距離が離れ過ぎていました。

距離が遠いと、アクセルからブレーキに踏みかえる際に右足を毎回少し持ち上げる事になり、股関節周りの筋肉に負担がかかります。

仮に右足が10kgだとして、それを何百回と持ち上げたりおろしたりするとかなり疲れます。

 

その負担がだんだん蓄積して耐え難い痛みになっていったんだと思いました。

 

病院での検査で「異常なし」と言われ、「そんなに痛いなら仕事変えたら?」というニュアンスな事を言われたらしくとてもショックだったと仰っていました。

 

僕は、自分の好きなことを仕事にして、好きな趣味を全力で行う事を応援したいです。

そのための手助けが出来たとき、この仕事をやっていてよかったと思います。

 

現在は3回目の治療を行い、痛みがなくなり本気で筋トレできていると報告していただいたのでとても嬉しく思います。

今後は定期的にメンテナンスすることで痛みが出ないようにコントロールしていきたいと思います。

PREV
INDEX
NEXT