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症例報告:慢性的な首の痛み(ストレートネック)

2022.03.11

30代女性

 

【症状】

長年、首から肩がつらい(凝っている)と感じていた。

2週間前は背中がとても痛くなった。

過去に整形外科にてストレートネックと診断されたことがある。

 

【施術】

まずこの患者さんの状態を正確に把握するために、肩関節&首の可動域検査を行った。

肩関節の可動域は悪くない。

首の可動域は、下を向く動きをしたときに首から背中までの広範囲につっぱり感を感じている。上を向く動作でも動きにくさを感じている。

 

かなり首から背中の状態が悪い。

脊椎を支える筋肉(脊椎起立筋郡)にかなり負担がかかっている状態が想像できる。

胸鎖乳突筋の緊張も強い。

頸椎の生理的湾曲が失われている状態。(ストレートネック)

 

首の可動域をよくするために背中から首の筋肉の緊張を緩和させる調整を行った。

 

施術後、下を向いた時のつっぱり感はほぼなくなっていた。

上を向くのもかなり楽になっている。

頭蓋骨~骨盤まで背骨を支える筋肉の総称「脊椎起立筋」

【コメント】

この患者さんは日常生活においてかなり首に負担をかけてしまっている状況が多くストレートネックになってしまっている状態でした。

そして過去に病院でストレートネックと診断された経験から、「私はストレートネックだから首がつらいのはもうどうしようもないんだ」と思ってしまっている事が大きな間違いであり、この患者さんの症状がよりひどくなっている原因ではないかと思いました。

 

ストレートネックは病名ではなく、その日その時の状態を表す言葉です。

つまり生まれつきのストレートネックという事ではなく、いつも負担をかける行動をしているからストレートネックになっているだけであって、その行動を改めることに大きな意味がある思います。

・スマホをテーブルに置いた状態で下向きに見ている。

・料理中に動画を見ているため、立っている状態で下向きでスマホを見ている

・布団に入ってからスマホを見るために枕が高い状態で顎を引くように下向きになっている

上記の問題行動が多々あるためどういう風に行動すべきかをアドバイスしました。

そしてこれらの行動が問題行動であることに全く気付いていませんでした。

 

症状を根本的に治療するためには本人の生活や行動を変えていく必要がありますね。

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